こだわりの珈琲探訪#13

こだわりの珈琲探訪 by 豆樽屋珈琲

“ココ”の深煎りが飲みたい|コーヒーファクトリー 

おはようございます

こんにちは、そしてこんばんは。豆樽屋珈琲です。
今回は茨城・つくば市のJAXA関連の研究施設が周辺に多く立ち並ぶエリアにお店を構え、創業時から「地域密着・浅煎りから深煎り・味わい多様性」の3拍子を貫く、『コーヒーファクトリー』をご紹介したいと思います。

1985年の創業以来、国際コーヒー品評会で審査員を務めた店主・古橋氏の営む当店から、コーヒーの全国大会受賞者が多く輩出されてきました。そのうちの一人に、元コーヒーファクトリー守谷店店長で、現在Philocoffea店主・粕谷氏もおられます。

コーヒーファクトリー つくば本店

今回私が訪問したのは、つくば本店。
まず入口前に着くと、整理券を発券するところから行います(下写真が発券機となっている)。整理券に記載されたQRコードを読み込めば、自分の待合状況の確認までができます(コメダ珈琲店のLINE整理券と似ています)。ただ今回店内は割と空いていたので、待つことなくスムーズに店内に入れました。

入店したらまず、カウンター前でメニューを注文します(前払い制)。コーヒーは、大きく「本日のコーヒー」か「セレクトコーヒー(販売中のコーヒー豆より選択)」から選べます。さらにそこから、エアロプレスかハンドドリップかを選ぶ流れになります。
実際にカウンターで注文して6.7分程度後、コーヒーが提供されてきました。

店内入り口前の発券機。整理券を発券するまで、機械的に行えます。コメダ珈琲のそれと多々似ていましたね。

鉄筋コンクリート製の頑丈な店内は、音響がかなりいい。BGMも他のお客さんの声も店員の声、作業音も混ざり合って広く響きわたります。
一方で奥の方に進むば、木製の席が用意されており、ここだけ落ち着いた内装になっていました。ただ、私が訪問した13時ごろは見事に満席だったので、人気のある席なのでしょうね。

なので、もしコーヒーをゆっくり飲みたい方には、少し騒がしさを感じる入り口付近よりも、少し歩数を稼いで、店内奥の木製の客席をお勧めします。

賞状や特集記事が壁に掲載されているところを目にしましたが、あまり誇大にしていないように感じましたね。

その他に、お水の提供はセルフサービス。一方で、新聞やコーヒー関連の雑誌配架は多く、それらを手にとるだけで、店内の雰囲気に酔いしれること間違いなし。

Wifi環境が整備された店内で、カウンター席やテービル席の足元付近にも注目すると、充電可能なコンセントが設置されています。
そのため当店は、ゆっくり長居したい方も歓迎しているのかなと思いました。

店主・古橋氏は、

古橋伯章 氏

高校生の時に、友達が振る舞ってくれたサイフォン式コーヒーの作り方と深い味わいは、当時の缶コーヒーやインスタントコーヒーの味に慣れていた古橋氏には衝撃的だった。
ここからゆっくりと着実にコーヒーの味や作り方を追求していくようになっていったとか。

こうした気づきと衝動を抱えた当時20代の古橋氏は、東京の定評のある自家焙煎店へ飲み歩く頻度も増えていき、中でも吉祥寺の『もか』のコーヒーはすごく美味く、今でもその頃の感動を覚えているのだといいます。

美味しいコーヒーの味がどんなものなのか自分の舌である程度わかってくるようになると、次に古橋氏はそのコーヒーがどこでどのように作られてきたのか、実際のコーヒー豆の生産現場へ赴く必要を感じるようになっていきました。

古橋氏が高校生の頃は、特に東京を中心にコーヒー専門店ブームがすすんでいたのだそう。

世界各地の生産地を訪ねていくうちに、珈琲豆が生産される場所(高度、気候、土壌など)や収穫直後の現地での生産処理の練度で味が違うことがよくわかったのだそう。ただこの頃、自家焙煎店を開く構想をしていた古橋氏の心境には、別の視点として“生豆を焙煎する工程が味作りには重要である”ことを痛感されたのだといいます。

世界各地の生産地訪問から帰国後の1985年、実際に茨城県は笠間市内で自家焙煎珈琲豆屋をはじめた。

当店は、Loring 完全熱風式 35kgを使用されています。

開店以降も独学で焙煎を習得しながら、主に豆の挽き目と焙煎度に応じた最適な湯温の組み合わせで、基準となる抽出濃度を整える作業を繰り返し、お店の味を模索してきました。

そして3年後の1988年には、今回訪問した現つくば本店の店舗へと移転されました。つくば市は、人口に対しての自家焙煎珈琲店が当時から多く、コーヒーを入り口としたイベントがしばしば開催されるほど街の勢いが強かったことが決め手だったのだそう。

“地域密着・浅煎りから深煎りまで・好みのニーズに応えた味わいの多様性”を当店のコンセプトとして確立した古橋氏は現在、2018年より〈つくばコーヒーフェスティバル〉を立ち上げるなど、コーヒーで地方都市つくばを盛り上げる活動を精力的に行なっておられます。

コーヒーファクトリーの珈琲の味わいはどんなものなのでしょうか?

今回の訪問で私は、コロンビア パレスティナ農園(フレンチロースト)とそのペアリングスイーツとして店員さんからお勧めしてもらった自家製チーズケーキ、そしてテイクアウトでインドネシア マンデリン リントンビートル(中深煎り)もいただきました。

左側:自家製チーズケーキ 550円、右側:コロンビア フレンチロースト パレスティナ農園 600円

・コロンビア フレンチロースト パレスティナ農園
飲み頃には、70度程度の温度帯。一口、二口と最初に口に含めた時の口当たりには、アロマを十分に感じるフレバーでした。一方で、フレンチプレスによる粘性のあるコクはあまりくどく感じず、とてもまろやか。後味に関しては、(メニューの説明にあった)チョコ感の余韻が広がっていきました。
ただペアリングで注文した、チーズケーキはミルキーな甘さが強めに出ていて、コーヒーとの相性との点では、アフォガードやショコラといったスイーツの方が相性がいいように感じました。

・自家製チーズケーキ
下生地には、ナッツ入りのクッキー生地になっています。上層のチーズクリームは、比較的甘さが際立つクリームになっていました。プレートに添えられたオレンジとイチゴのジャムもクリームに添えて食べると、ミルキーな甘さが一層際立ちました。

テイクアウトでいただいた、マンデリンの味わいは

インドネシア マンデリン リントンビートル(中深煎り) 600円

よく飲む銘柄の一つマンデリン。ハーブやレザリーといった特有のフレバーを感じながら、中深煎りのボディーはさっぱりで口当たりもクリアな設計がされていました。
コロンビアでもそうでしたが、飲みやすさというものを重視した味作りをしているのかもしれないなと思いました。

また、実際に当店のコーヒーを堪能した他の方からの声も見てみると

—Oさんのレビュー—
“友達と近くの公園にウォーキングに来たので軽食と美味しいコーヒーを頂きに来ました。
クチコミでスパークリングコーヒーという存在を知り、これを飲むためにたくさん歩き、いざ入店。入口のカウンターで注文して、お好きな席で待ちます。とても人気で賑わっていましたが何処か居心地が良かったです♪スパークリングコーヒーも美味しく、これは癖になる味。
しっかりコーヒー飲んでる感もあり、またウォーキングカフェに行きたいと思います!飲み終わったら返却口へ食器を返却するシステム。初カフェだったので他のお客さんを参考にしました。店内に臭うコーヒーの香りがとても居心地が良かったです♪”

—Dさんのレビュー—
“栃木県からの来訪で失礼します。以前、大田原市のサニーズコーヒーによく行ってましたが、ここでいただいたコーヒーは、そこを上回る美味しさに感じました。コンテストでも上位にいるバリスタが数人いるということで、味もテクも最高峰なんだと思います。”

—Tさんのレビュー
“茨城県つくば市にあるカフェです。9時の開店前からコーヒーが入ったポットが外に置いてあり、セルフサービスで購入できるようになっていました。プリン目当てで行ってみたんですが、今日はプリンがなかったためチーズケーキにしました。すぐ隣がコーヒー豆の焙煎所になっていて、自家焙煎珈琲が飲めます。価格もリーズナブルで美味しい珈琲でした。”

—Mさんのレビュー
“雰囲気と、コーヒーが美味しすぎる‼️水曜日限定で出店しているハンバーガー🍔が最高です。肉汁がぶわっとでてくる、そしてこのハンバーガーだけで満足できます。子供たちにも好評でした٩(ˊᗜˋ*)و隣に面している洞峰公園にもぶらっといける✌︎”

Googleレビューよりランダムに4つ抜粋

最後に

今後読者の皆さんのなかで、茨城・つくば市内へ寄る機会のある方がおられましたら、「コーヒーファクトリー」で珈琲ブレイクを満喫してもらいたいものです😌それでは、今回私が訪問した店舗情報を改めて整理しておきます。

■COFFEE FACTORY つくば本店
住所:〒305-0047茨城県つくば市千現2-13-1
電話:029-851-2039
営業時間:9:00 – 18:00(17:30 L.O.)
定休日:木曜日
※営業時間帯や定休日の最新情報は、SNSをご確認ください。
詳細:コチラより

◼️焙煎情報
焙煎機:Loring 完全熱風式 35kg

コーヒーファクトリーの豆は、まっすぐと身体に入る、そして心地よい印象を持ちました。
そして、四季の景観がよく映える洞峰公園内に構える当店の向かい側には、同じ時代を共にしたまるで同期とも言えるスイーツ店やパン屋さんが並んでいます。店員さんに聞けば、これらのお店も根強い地元常連客を抱える名店だということ。
ここまで当店のコーヒーづくりに対するイズムや味作りに注目してきましたが、実は店外周辺の環境にもすっかり意識を向けたくなるほど、ここつくば市という街は長く地域と共にあるお店が多い印象を受けました。

こだわりの珈琲探訪では、
その一杯を求めて、出かけたくなる“をコンセプトに、記事を作っていきます。 
HOTなコーヒーとHOTなストーリーと共にHOTな時間を☺️

それでは、今回はここまで。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
またよかったら、本記事を大切な人へLINE等でシェアして今日の珈琲ブレイクを楽しんでください🎶
<https://mamedaruya-blog.com/ibaraki1/>

タイトルとURLをコピーしました